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趣意書


  21世紀に向けて沖縄県が自立し自走していくには、地域の産業を振興し130万県民の生活を支えていかなくてはならない。規制穏和の流れの中で、各施策が提案され実行されていくが、一方では本土復帰に伴う特別措置も同時に穏和され、本土並あるいは国際的な競争社会が登場することも予想される。国際都市形成や経済特別区の導入が検討されていますが、これらの考え方も永続的な沖縄の振興が目的であり、沖縄に新しい息吹を吹き込む方策として、将来を模索するひとつの試みです。沖縄県の社会・経済構造が大きく変わろうとしている中で、バランスある産業の振興が最終的には求められるとしても、観光産業は現在の沖縄を支える基幹産業であると同時に、将来にわたって有力な産業として位置づくことは疑いのないところです。

沖縄観光は自然資源と人文資源の特異性によって大きな魅力を形成し、観光の需要に対応してきたが、これからも発展し続けていく為には、観光の魅力に厚みを持たせる必要があると考えられます。その意味でスポーツコンベンションは、単なる一過性のイベントではなく、観光産業の振興と地域との交流の両面で大きな効果が期待できる分野です。現在でもプロ野球やJリーグ等のキャンプが実地されている他、トライアスロンやツールドオキナワなど国際的な大会が定着し、県民のスポーツ意識を高めるとともに、開催にあたっては地域の人々との交流が促進されるなどの効果を生み出しています。

スポーツコンベンションとしてのモータースポーツは、伝統文化やマリンスポーツ、球技スポーツなど、今まで沖縄で開催されてきた各種イベントに、新たなカテゴリーを提供します。車は日常生活の中で活用されている道具であり、これを用いたスポーツは欧米諸国の例を挙げるまでもなく、広く普及し親しみやすいスポーツとして市民権を得ています。観光的にも集客力を持ち家族連れで楽しめる数少ないスポーツイベントであるとともに、スポーツとしてのステータスも高く、その競技者や審判員は、プロ・アマを問わず誇りと自負を持っています。世界を代表するリゾートでのモータースポーツの振興は、沖縄観光に新しい魅力を形成し、競技をする人も見る人も、世界中から集客できる国際的な観光メニューとなります。

さて、沖縄県にはこれまで鉄軌道がなく、戦後は特にモータリゼーションが急速に普及した地域です(現在は那覇市一部周辺のみモノレール「ゆいレール」が運行しています)。一家に数台の車やオートバイを所有し、車とオートバイはもはや沖縄県民の生活手段として定着しています。移動の必要性から、運転は若いうちから経験しますが、その反面、若年層による暴走行為と交通事故の多発がもはや無視できない社会問題として顕在化していることがあります。教育現場や家庭における指導は限界にきており、若いエネルギーをうまく発散させる仕組みが必要なのです。公道における暴走は、個人の存在価値とアイデンティティーを見失い、若いが故に解決の方法論を自身の中で見出せない子供達の「やるせなさ」の表現でもあります。彼らはスピードと危険行為による極度状態の中でしか自分の存在を感じられません。また爆音や改造した車やオートバイで注目を集めることでしか、自分の存在を知らしめることができなくなっています。危険な刺激を求め続ける子供達を、大人の倫理観で一方的に抑圧するのではなく、整備された場所とルールの基で、管理しながら、スポーツへと導くことも問題解決のひとつの方法と考えます。スピードを出すこと、ダートを走り抜けること、ドリフトさせることは、公道では犯罪であるが、安全管理が徹底されたサーキットで厳しいルールに基づいて行われるならば、それは立派な競技となり、プロフェッショナルなスポーツとなります。沖縄の活力の源泉は、若い人達がたくさんいることです。若者達は地元志向が非常に強く、他の地域と異なって若者の流失が少ないことが特徴です。いつの時代でも常に若者がいるということが沖縄の強みであり、各種振興策が実を結んでいく根本となっているのです。

安全指導と交通ルールの徹底および運転マナーの指導・教育を行うことで若年層の交通事故を減少させ、青少年の健全な育成をめざし、産業的にはスポーツコンベンションのひとつとして観光を振興させることが、「モータースポーツランド構想」の目的である。

  
以下の4つを大きな柱として本構想を推進する。
観光立県沖縄の新しい国際的イベントとしてモータースポーツを定着させること。
若年層を中心とした交通事故の減少に寄与すること。
スポーツコンベンションとしてのモータースポーツの総合的な振興。
青少年の健全な育成をはかること。

<本構想の目的>
1.   モータースポーツ事業に対する理解と知識を啓発していくこと。
2. 交通に関するルールとマナーを徹底し、特に青少年の健全な育成と若年層の交通 事故の減少に寄与すること。
3. モータースポーツの開催をスポーツコンベンションとして位置づけ、国内外の    2輪、4輪レースを誘致することにより、社会・経済効果をねらうこと。
4. レースなどをサポートするための軽工業や技術開発に伴う研究機関等を誘致し、 産業の振興に寄与すること。
5. 若者が限りない専門能力を発揮できる受け皿を提供すること。
6. これらの活動を通して沖縄県の地域振興に貢献すること。
<主な事業内容>
1. 国際クラスのレースが誘致可能なレース場ならびに付帯施設(大学、研究施設、数種類のサーキット、自動車博物館、イベント広場、ショッピングセンター、整備工場、病院、ホテル、遊園地など)を建設および誘致する。
2.   2輪、4輪のレース、省燃費レース、ソフトエネルギーパスを用いたレースや      イベントなどを開催する。
3. JAFMFJや自動車教習所、自動車学校、高等学校、大学などの各機関に施設を貸して、安全指導や講習、危険体験を行う。
4. 観光振興として沖縄に魅力あるリゾートエリア内に複合施設を設立し雇用の場を提供する。


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